平田オリザ「演劇のことば」(岩波書店)
岩波書店の「ことばのために」というシリーズの中の一冊、平田オリザ・著「演劇のことば」を先日、読みました。この本だけに限りませんが、オリザさんがよくとりあげる「(日本人の言語習慣にはあまりないと言う意味において)無根拠な強弱アクセントの多用」された「新劇調」という、「一種独特の舞台の台詞回し」の話を今回、読んでて、ちょっと念頭に浮かんだのが、シベリア少女鉄道(略して「シベ少」)の「VR」という作品でした。(10/29-11/10「VR」(シベリア少女鉄道)@下北沢駅前劇場)
前半は海外ドラマ「ER」のパロディなのですが、それを演じる役者さんの奇妙な台詞回しが、そういえばこの「新劇調」のパロディでもあったのではないでしょうか。海外ドラマの吹替えを担当している方は声優専門の方もいるのでしょうけど、新劇系の劇団の俳優さんたちが大勢出演されています。この海外ドラマや外国映画の吹替えこそ、まさにこの「新劇調」の台詞回しがもっとも有効な場所だと思います。特に、「ER」のようなドラマの台本には到底日本語には収りきれないような台詞が短時間に大量に詰め込まれているのではないかと想像します。
そして、ここからネタばれしますが、
いつも演劇や舞台の枠組み自体を根底からひっくり返して、なにかのパロディにしてしまう、この劇団がこの「VR」という作品でとった「バーチャル・リアリティ」による ドラマの世界への、日常世界からの生活しながらの参加というアイデアは、もしもっとうまく行っていれば、平田オリザのいう"「生活言語」と「演劇の言語」の乖離"を一目瞭然に明らかにし、そこから新しい「演劇のことば」の生まれる可能性さえ示唆できたかもしれない、なんて書いたら大げさかな(^^;
参考までに、シベ少の「VR」公演のBlog感想記事の代表としてこれとか。
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コメント
リンク感謝します。自分で書いたエントリー読み直しましたが、長いですね・・・もっと簡潔でないと読まないよなぁという気が・・・
平田オリザ本は私も買っているのですが、なんとなく読んでません。というか今も本棚見たのですが、どこいったかな・・・探して年末年始に読んでみようと思います。見つからない可能性大ですが・・・その前に大掃除ですかね・・・
投稿: happysad | 2004.12.27 12:32 午前
そんな長いなんて全然思いませんでしたよ。それより書きたいことは書かれた方が、精神衛生上もよろしいのではないでしょうか。
本を買われてたとはびっくり。オリザ本とは直接は全然関係ない記事なのに勝手にリンクさせてもらってちょっと申し訳ないかもと思ってましたので。本は値段のわりにすぐ読めちゃいます。
投稿: 手塚 | 2004.12.27 11:56 午後