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2004.12.28

久保栄『火山灰地』

前の記事『演劇のことば』の中で「社会主義リアリズム演劇の金字塔」だが、「まともに全編を上演しようとすると、おそらく六時間以上かかるだろうと思われる超大作で、いまではそのままの再演は、不可能な状況になっている」と紹介されていた戯曲、久保栄の『火山灰地』を、劇団民藝が創立55周年を記念して、1月の第一部と3月の第二部に分けて上演することを雑誌「シアターガイド」の紹介記事で知りました。
劇団の公演情報

久保栄「火山灰地」の書籍は新宿書房から出版されるようです。

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2004.12.26

平田オリザ「演劇のことば」(岩波書店)

岩波書店の「ことばのために」というシリーズの中の一冊、平田オリザ・著「演劇のことば」を先日、読みました。この本だけに限りませんが、オリザさんがよくとりあげる「(日本人の言語習慣にはあまりないと言う意味において)無根拠な強弱アクセントの多用」された「新劇調」という、「一種独特の舞台の台詞回し」の話を今回、読んでて、ちょっと念頭に浮かんだのが、シベリア少女鉄道(略して「シベ少」)の「VR」という作品でした。(10/29-11/10「VR」(シベリア少女鉄道)@下北沢駅前劇場)

前半は海外ドラマ「ER」のパロディなのですが、それを演じる役者さんの奇妙な台詞回しが、そういえばこの「新劇調」のパロディでもあったのではないでしょうか。海外ドラマの吹替えを担当している方は声優専門の方もいるのでしょうけど、新劇系の劇団の俳優さんたちが大勢出演されています。この海外ドラマや外国映画の吹替えこそ、まさにこの「新劇調」の台詞回しがもっとも有効な場所だと思います。特に、「ER」のようなドラマの台本には到底日本語には収りきれないような台詞が短時間に大量に詰め込まれているのではないかと想像します。

そして、ここからネタばれしますが、

いつも演劇や舞台の枠組み自体を根底からひっくり返して、なにかのパロディにしてしまう、この劇団がこの「VR」という作品でとった「バーチャル・リアリティ」による ドラマの世界への、日常世界からの生活しながらの参加というアイデアは、もしもっとうまく行っていれば、平田オリザのいう"「生活言語」と「演劇の言語」の乖離"を一目瞭然に明らかにし、そこから新しい「演劇のことば」の生まれる可能性さえ示唆できたかもしれない、なんて書いたら大げさかな(^^;

参考までに、シベ少の「VR」公演のBlog感想記事の代表としてこれとか。

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2004.12.20

仏映画「ムッシュ・カステラの恋」

以前、「家族の気分」というフランス戯曲の翻訳舞台(第2回「キャスター・ウエストエンド・シアター」)がいたく気に入って、映画化もされてたのでそれも名画座で観たのですが、その戯曲の作家で女優でもあるアニエス・ジャウイの二本目の監督作品「みんな誰かの愛しい人」が最近劇場公開されていたのを見逃してしまって、残念に思っていたところレンタルビデオ屋でまだ観ていなかった彼女の初監督作品「ムッシュ・カステラの恋」を見つけたので借りてみました。

原題は"Le Goût des autres" AltaVistaで英訳してみると"Taste of the others"(他人の好み)という意味らしいけど、映画の登場人物たちを観ていると「自分や他人の好みというのは変えられないんだなあ」「でも変れなくてもそのままで偏見なしで他人とつきあっていけたら幸せなんだろうな」なんて思いながら観てました。

ところで、劇中、主人公のカステラ社長が英語の先生だった女優さんを発見する舞台は何を上演していたんだろうと気になったので、ちょっと調べてみました。役名でタイタスというのが出てきたので、最初はシェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス」かとも思い、そう勘違いされた方もいるようですが、どうもそんなどろどろした血なまぐさい感じではありませんでした。
フランス語サイトの Synopsis によると、たぶんラシーヌの「ベレニス Bérénice」だったようです。話は自分も知りませんが、映像化作品の情報をみてみると Titus という役名もあるようだし。しかし、このテレビ映画、Titus がジェラール・ドパルデューで、主役のベレニスがキャロル・ブーケとはなかなか豪華キャストだなあ。この主役のベレニスをカステラ社長の英語の先生が小劇場で演じていたのでした。ちなみに、最後に出てくるもう一つの劇中劇はイブセンの「ヘッダ・ガブラー」でした。

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2004.12.16

大貫妙子 ピュア・アコースティック・クリスマス2004

大貫妙子のコンサートにでかけた。会場は東京国際フォーラム・ホールC。チケット買ったの遅かったので2F席。今日は3F席は使ってなかった模様。ここで聴くのは自分は2回目。去年は鎌倉芸術館小ホールまで出かけた(今年も23日(祝)に公演あり)。 メンバーは替わっていないそうだが、去年よりも良かったように感じたのは、会場の違い? アコースティックといっても、べつにクラシック音楽っぽいわけではないんだけど、聴きながら寝ててもいいような、リラックスした感じはポップスっぽくないのかな。けれど、心地よさが去年より増した感じでした。フェビアン・レザ・パネさんの曲から始まって、大貫さんが登場して最初の曲は「黒のクレール」。そして、(途中の曲目は覚えてないけど) アンコール曲の「メトロポリタン美術館」と「突然の贈りもの」まで。なじみな曲ばかりで安心して、くつろげる心地よい時間でした。来年2/16リリース予定の25枚目!のオリジナルアルバム「One Fine Day」が楽しみ。

12/6 の山梨県立県民文化ホールに行かれた方の記事。曲目リストもあります。

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2004.12.01

シルヴィ・ギエム コンテンポラリーを踊る

12/1 19:00- ゆうぽうと簡易保険ホールにて観劇。
英国の振付家ラッセル・マリファントの三作品「Torsion」「Two」「Broken Fall」(上演順)。
今回のパンフ(1200円)にも文章を寄せられている海野敏さんの朝日新聞の記事によるとギエムのソロ作品「Two」が白眉とのこと。パンフの文章でも最後に「聖なる結界」という題で賞賛されていました。でも自分には三番目の「Broken Fall」の三人で踊っているときのギエムの踊りにより惹かれました。終始ギエムの身体に視線が釘付けで、観ててだんだん胸がドキドキしてきました。

(参考) 上記の朝日新聞記事を紹介されてた No hay banda さんの公演レビュー記事

(追加) 毎日新聞(12/9夕刊)に載った新藤弘子さんの評。やっぱり

白眉(はくび)はギエムが1人で踊る「Two」

とか書いてました。

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